ビジネスイノベーションハブは、新規事業の創造(ビジネスモデルイノベーション)、現行事業の変革(デジタルトランスフォメーション)を遂行するために必要なスキル、能力、マインドセットを獲得するための人材育成、プロジェクト支援に関するサービスを提供することをミッションとした組織です。

令和の時代(デジタル経済)に成長するために企業が克服しなければならない6つのチャレンジ

当社は、数年にわたるお客様との対話を通じて、企業を成長させていくための大きなチャレンジを伺ってきました。以下の6つはその代表的なものです。

モノづくり中心だけでは今後成長していくことが難しい..

これは、多くの製造業に共通するチャレンジです。これを克服すためには、「モノをサービスとして提供する」「プラットフォームを通じて補完財を提供する」といった新しい発想のビジネスモデルを検討する必要があります。

 

新しい事業を育てた経験をもつ人材が年々減ってきている..

これは、多くの伝統的な企業に共通するチャレンジです。実際に新しい事業を興すかどうかは別にして、これらの企業は起業家精神(アントレプレナーシップ)をもつ人材育成の方法を模索しています。

 

プロダクトアウト型からマーケットイン型への企業文化に変えたい..

多くの企業は、自社は「顧客中心」であると言います。しかしながら、顧客のニーズや課題とは何か、ニーズや課題を収集する共通するフォーマットがあるのか、といった最も重要なことに関する組織内のコンセンサスが十分にとれている企業は意外と少ないのです。

 

新しい事業アイデアを社内外から効果的に募集する方法に悩んでいる..

オープンイノベーションを含む、このような新しい取り組みを試行錯誤している組織も増えてきましたが、現段階においてその成果は十分なものではないようです。このような場合、顧客の課題を解決するアイデアの仮説を作り、その市場性を安く早く検証するという実践的なアプローチが有効となります。

 

組織内のイノベーションプロセスを確立したい..

近年、イノベーションという言葉を組織名称に加える企業が多くなりましたが、イノベーションプロセスを確立している企業は多くないようです。製造や会計プロセスほど厳格ではないにしても、イノベーションプロセスの大きなステージを確立することは継続的なイノベーション活動にとって必要不可欠です。

 

デジタルテクノロジーをビジネスに活用できる人材を育てたい..

インターネットを活用した新しいビジネスモデルが日本で多く生まれなかったのは、インターネット技術者が不足していたわけでもなく、インターネットのインフラが脆弱だったわけでもありません。これからは、デジタルテクノロジーを活用し、コストの削減だけではなく、収益の改善とともに新しい収益源を獲得するためのビジネスモデルを創造するビジネス能力が必須となります。

チャレンジを克服するために獲得すべき12の能力

上記のようなチャレンジを克服し、21世紀における持続的な企業成長を実現するためには、以下の12の能力(組織および個人)を育んでいく必要があります。

洞察力

顧客が実現したいことに耳を傾け、その実現に向けたニーズや課題に関する洞察を適切なフォーマットで収集することができる能力

 

創造力

顧客の課題を解決するために、既に存在しているもの同士の新しい組合せによって斬新なアイデアをつくりだすことができる能力

 

疑問力

自社や自社が属する業界における現在の慣行、習慣、ルールに対して、「なぜ?」という外部者または破壊者の視点から疑うことができる能力

 

構想力

アイデアの事業化に向けて、必要なビジネスモデルの要素(必要とされるリソースやパートナー、収益とコスト構造など)を組み立てることができる能力

 

俯瞰力

自社のビジネスモデル全体(ビジネスが上手く機能している、または上手く機能していないストーリー)を客観的に眺めることができる能力

 

嗅覚力

自社のビジネスに作用する外部環境の動向(例.市場や業界の趨勢、大きなトレンド、マクロ経済)、それが意味することを知覚することができる能力

起業力

様々なリスクや不確実性要因をコントロールしながら、アイデアをビジネスに育てていくことができる能力

 

求心力

近い将来のビジョン(どのような世の中の実現に貢献したいのか)を鮮明に描き、その実現に向けて利害関係者をリードすることができる能力

 

共創力

新しいビジネスの創出に関して、必要に応じて顧客や重要なパートナーを積極的に巻き込みながら協働で進めていくことができる能力

 

表現力

アイデアやビジネスモデルにストーリー性を加えつつ、利害関係者が共感する魅力的なプレゼンテーションをすることができる能力

 

実験力

アイデアに関する有効性や市場性があるかどうかのテスト/検証を素早く繰り返し、市場から多くを学習することができる能力

 

デジタル能力

ソーシャル、モバイル、人工知能、クラウド、IoTといった汎用的なデジタルテクノロジーをビジネスモデルに活かすことができる能力


ビジネスイノベーションハブが提供するサービスの特長

ビジネスイノベーションハブは現在、多くの企業が取り組まなくてはならない9つのテーマを中心とした人材育成、ワークショップ、プロジェクト支援に関するサービスを提供しています。当社が提供するサービスプログラムの主な特長は、以下の通りです。

 

顧客/利用者中心

ピータードラッカーは「企業の目的は顧客の創造である」、アインシュタインは「課題解決に1時間もらえるとしたら、課題について考えることに55分、解決策を考えることに5分費やすだろう」と語っていました。当社のプログラムの多くは、「それは、誰の何の課題を解決しようとするものなのか?」というポイントを最優先的に取り扱っていきます。

 

グループワーク/ディスカッション中心

「聞いたことは忘れる、見たことは覚える、体験すれば理解する」という中国のことわざがあります。当社のプログラムの多くは、シンプルなケースをベースに、グループ内で徹底的にディスカッションをし、グループ間で効果的なプレゼンテーションをするというスタイルをとっています。

 

様々なアプローチ/可視化ツールの組合せ

食文化において、日本人は海外の様々な食べ物を、日本人の口に合うように組合せながら工夫を凝らしてきました。イノベーションが既に存在しているものに対する新しい組合せであるのと同様、当社は世界中で幅広く活用されているフレームワークやアプローチを、お客様の目的に応じて組み合わせていきます。また、それらを可視化するための各種キャンバスやマップを最大限に活用していきます。

 

デジタル能力の育成

デジタルテクノロジーそのものの詳細というよりも、それらのテクノロジーがビジネスモデルの様々な側面にどのような影響をもたらすかを理解し、複数のテクノロジーを組み合わせることによってビジネスパフォーマンスの改善(コストの削減、収益の増加、新しい収益源の獲得)につながるデジタルビジネスモデルを構想することができる能力の育成を支援していきます。

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