デジタルビジネス革新&変革アプローチ

Digital Business Innovation & Transformation (D-bit)

D-bit(デービットと呼びます)は、デジタル化社会の到来に向けたビジネスモデルの変革や革新に向けた実践的かつシステマチックなアプローチです。本アプローチは、ワールドワイドで幅広く活用されているフレームワークやツールを日本の企業向けに統合し、デジタルの要素を加えたものです。D-bitの最終的な目標は、この先10年(あるいはそれ以上)の持続的かつ拡張可能な成長の機会を作り出すことにあります。


D-bitの大きな特徴の一つは、従来日本において幅広く知られている「事業計画」という考え方を捨て、顧客との交流とテスト/検証によるアプローチを採用していることにあります。このアプローチの最大の利点は、イノベーションに関わるリスクや不確実性を最小限に抑える効果があることです。また、テクノロジーは、オペレーション効率を向上するためだけでなく、顧客の課題を解決するとともに、顧客との交流機会を増やし、新しいデジタル収益を獲得するために最大限活用します。


D-bitは、5つのステージからなるイテラティブ(反復的な)なプロセスから構成されます。各々のステージを簡単にご説明していきましょう。

ステージ1) イノベーション機会の特定

D-bitでは、ターゲットとする市場を「顧客のジョブ」という視点で捉えていきます。これは、「イノベーションのジレンマ」で有名になったクリステンセン教授によって提唱された方法論であり、イノベーションに不可欠の本質的な概念でもあります。これは、従来の「顧客ニーズ」という極めて曖昧な言葉とは異なり、真の顧客ニーズを収集するための実践的なアプローチでもあります。


したがって、初期の事業アイディアから「そのソリューション/テクノロジーは、何のジョブの手助けをするものなのか?」という質問に対する仮説を構築することからプロジェクトがスタートしていきます。さらに、対象市場のサイズ見積もり、今後拡張していくべき領域に関しても顧客のジョブによって定義していきます。

ステージ2) ビジネスモデルの生成

D-bitでは、「ビジネスモデル」という考え方も積極的に取り入れていきます。端的に言えば、ビジネスモデルとは組織がお金を稼ぐ仕組みを理論的に説明するものであり、Who(誰が顧客か?)、What(何の価値を提供するのか?)、How(どのようにその価値を生成するのか?)、Why(なぜそれが利益を生み出すのか?)という4つの柱から構成されています。D-bitの狙いは、ビジネスモデルのイノベーションを起こすことであり、それはプロダクトのイノベーションを超えるものです。


このステージでは、前のステップで出された事業アイディアから初期の実行可能なビジネスモデルと価値提案ステートメントを生成することを目的としています。また、「逆損益計算書」による収益とコストのシミュレーション、「リスクマトリクス」によるリスク(顧客リスク、市場リスク、プロダクトリスクなど)の特定もスタートしていきます。

ビジネスモデルキャンバス

ステージ3) ソリューションのデザイン

このステージでは、前述した顧客のジョブを分解し、各々のジョブに関する「望ましい成果」の仮説を立て、顧客に対する課題インタビューを実施することからスタートしていきます。この望ましい成果こそが、競合他社が知らない顧客の真のニーズとなります。したがって、顧客の真のニーズを理解した組織は、「顧客が欲しくもないプロダクトを作ってしまう」という最も大きなプロジェクトの失敗要因を回避したことになります。


また、「機会マトリクス」を使って望ましい成果の重要度と満足度という2つの視点から、ソリューションのデザインに対する焦点を当てるべき領域を特定すると同時に、顧客セグメンテーションを行っていきます。ここで言及されるソリューションのデザインとは、顧客との対話を通じてソリューションのアウトラインをステップバイステップで明確にしていくことであり、早期に確定してしまうことはプロジェクトの失敗につながります。

顧客の普遍的なジョブマップ

ステージ4) ソリューションの検証/テスト

このステージでは、顧客との対話をさらに重ねながら「顧客価値ファネル」を使って、4つの視点から顧客価値を最大化するためのソリューションをデザインしていくことを目的とします。4つの価値とは、機会価値(重要かつ満たされていないジョブ成果に焦点を当てているか?)、状況価値(特定の状況や制約の下で利用可能なものか?)、実用価値(現在のソリューションから乗り換えてもらうだけの十分な価値があるか?)、経済価値(顧客が喜んで金銭を支払うだけの価値があるか?)です。


顧客との対話、そしてこの4つの厳格な価値基準を通じて、「顧客が欲しくもないプロダクトを作ってしまう」という最大の失敗を回避するソリューションのデザインをこのステージで進めていきます。

顧客価値ファネル

ステージ5) ビジネスモデルの最適化

ソリューションのアウトラインが描けたら、ステージ2で生成したビジネスモデルをさらにブラッシュアップしていきます。具体的には、チャネルや顧客リレーションシップの最適化、プライシングモデルやコスト構造の見直し、第三者を含むビジネスエコシステムの構築などです。最終的に、ビジネスケースや実行プランを策定していきます。

価値交換マップ

D-bitのアプローチを採用することにより、新規事業やイノベーションに関するコストやリスクを最大限に抑えることができることをご理解いただけたと思います。典型的には、D-bitは少数メンバーによる3~6か月のプロジェクトであり、弊社は成果物のテンプレートやツールを提供しながら、プロジェクトのファシリテーションを実施していきます。

【お問合せ】

D-bitに関するご質問やご要望に関しては、以下よりお気軽にお問い合わせ下さい。

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